サッカー男子日本代表の結果

初戦スペイン戦の結果は、ロンドンオリンピックサッカー男子のこの大会での活躍を予感させるに充分なものでした。
日本時間の26日、ロンドンオリンピック開幕式の二日前にスタートしたサッカー男子の予選グループリーグ。D組のサッカー男子日本代表の初戦は、まあ、何と優勝候補の一番手と呼び声の高い強豪スペインとの対戦でした。
スペインとのこの試合、日本代表は、前半34分MF大津祐樹(ドイツ・ボルシアMG)のゴールで先制点を奪い1-0とリード。その7分後には、FW永井のゴール前の突破をスペインディフェンダーが思わずファールで阻止し、一発退場のレッドカード。日本は数的優位にも立ち、結果1-0のまま勝利で終えることができました。
1996年アトランタオリンピックでサッカー男子日本代表がブラジルに勝利したとき、"マイアミの奇跡"と言われましたが、諸々のバックグラウンドを考え、それはまあ良しとしましょう。しかし、今回のスペイン戦での勝利という結果を"グラスゴーの奇跡"などと持ちたてる、ある意味日本サッカー男子の実力をさげすんだ言い方のマスコミなどには、正直浅はか過ぎて、聞いていてなぜか腹が立つ私でありました。あれから何年経っていると言うのか?今の日本はどんな相手に勝ったとしても、FIFAランキングからしても、それは「番狂わせ」ではあっても「奇跡」ではありません。
この後、予選グループリーグから準決勝まで、結果 サッカー男子日本代表は 負けなしの快進撃を続けました。

ロンドンオリンピックサッカー男子日本代表 予選グループリーグの結果

ロンドン・オリンピック男子サッカー グループリーグの初戦で強豪"無敵艦隊"スペインを破り、そのまま勢いに乗りたいサッカー日本代表の大切な第2戦、対モロッコ戦が29日に行われました。
この試合、試合頭書はモロッコのフィジカル面を活かした攻撃に日本が押し込まれる展開が続きましたが、徐々に慣れてきて順応した日本代表、この間も強化したディフェンスの強さを発揮して0点に抑えます。やはり高いチーム力は、攻撃の派手さだけでなく、なによりも堅い守りがあってのものだなとあらためて思わせてくれました。
前半を0-0で終え、後半に入ると徐々に日本が主導権を握り始め、日本代表は幾度となくチャンスを作り出します。そして、後半も39分の大づめ、清武が"ドンピシャ"で前線のスピードスター永井にボールを入れ、永井はこのボールを相手ディフェンダーを交わしたところでGKの頭上を越えるループシュートを放ち、転々と転がったボールはそのままゴールに入りました。日本はこの永井のゴールの1点を守りきり、1-0のまま勝利しました。
この結果、サッカー男子日本代表はグループリーグ2連勝で3大会ぶりとなる決勝トーナメント進出を早くも決めました。
次に、日本時間の8月2日、グループリーグD組首位で最終戦を迎えた日本代表は、最終戦(第3戦)のホンジュラスに0−0で引き分け、3試合無失点の日本は2勝1分けの勝ち点7で予選グループリーグを1位で終え、準々決勝は英国のマンチェスターでC組2位のエジプトとの対戦することになりました。
結果を出すスピードスター永井

ロンドンオリンピックサッカー男子日本代表 決勝トーナメントの結果

日本 対 エジプト(準々決勝)

サッカー男子日本代表は、8月4日英国のマンチェスターで準々決勝、対エジプト戦を行いました。
試合開始から攻める日本代表は、前半14分に相手陣営の高い位置でボールを奪った清武が素早く前線のスピードスター永井に向けてフィードパス。これに追い付いた永井が落ち着いて流し込み、日本が先制しました。この先制が決まった時、永井つぶしとも取れるような相手選手の背後からのアタックで、永井は左足を痛めてしまいました。(これは、次の準決勝の試合に永井は出場はしましたが、パフォーマンス的に大きなマイナス要因になりました。)
前半41分には、エジプト選手が自陣ペナルティーエリア付近でファールを犯し一発退場となり、日本代表は数的優位に立ちます。
前半を1-0で終えた日本代表、後半は1点のリードと数的優位を生かし落ち着いた攻めで、33分にヘディングで吉田が、その後故障で9人になったエジプトに、38分には大津がこれまたヘディングで決め3−0とします。
試合はこのまま3−0で終了し、日本は銅メダルを獲得した1968年メキシコオリンピック以来44年ぶりの準決勝進出を決めました。


日本 対 メキシコ(準決勝)

準決勝は日本時間の8月8日に行われ、日本は44年ぶりのメダル獲得を目指しメキシコと対戦しました。エジプト戦の怪我による出場が危ぶまれたスピードスター永井も、酸素カプセル(別名:ベッカム カプセル)のおかげか、先発メンバーに名を連ねました。
前半12分に大津の右足での豪快なミドルシュートで日本が幸先よく先制しましたが、31分に相手コーナーキックから頭で合わされ、今大会5試合目で初失点。同点に追い付かれました。そのまま1-1で前半を終えましたが、これまでのパフォーマンスが見られない日本代表の姿には、後半の奮起、まずは何とか先に2点目を期待するしかないなと言う思いで応援していたのですが、後半20分、キーパー権田にボールを預けられた扇原が、高い位置(自陣ゴール近く)でボールを奪われシュートを打たれ、失点。日本が逆転を許してしまいました。
その後、同点に追いつきたい日本代表でしたが、連戦の疲れもたまっていたのでしょう。全てにおいていつもの切れがチームに見られません。スピードスター永井も怪我の影響か"普通乗用車"と化していました。逆にロスタイムにも追加点を奪われ、日本は結局、1-3で逆転負け。初の決勝進出はなりませんでした。
ベスト4進出!ここで、ロンドンオリンピックサッカー男子日本代表の幕を閉じたのでした。
前評判の低かったサッカー男子日本代表のここまでの健闘は、私を含め日本国民を充分に満足、興奮させてくれました。"ありがとう"そして"ご苦労様"。

サッカー男子決勝トーナメントの組み合わせと結果

8月11日に行われたロンドンオリンピックサッカー男子決勝、ブラジル対メキシコの戦は、2−1でメキシコが勝利しました。メキシコは初の金メダル獲得でした。この試合のブラジルにおいて、フィジカル、テクニック、スピードとすごいなと思わせるパフォーマンスを見せた選手は、元Jリーガーのフッキでした。