ロンドンオリンピックサッカーと私

夜中深夜に、期待に胸をドキドキさせながら、サッカー日本代表の活躍をテレビで応援し、次の日には寝不足でぼーっとしていたロンドンオリンピックの期間中。
サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)は、期待された金メダルを目指し、期待通りの堂々とした戦いぶりで、銀メダルと言う結果を残してくれました。
逆に大会前、期待度の低かったサッカー男子日本代表は、初戦のスペイン戦を勝利で飾ると勢いに乗り、準決勝まで勝ち上がると言う快挙とも言える結果を残しました。
そんな4年に一度味わえるかどうかわからないロンドンオリンピックサッカー日本代表の活躍、感動の場面を、私の記憶の1ページに残しておく為に(あくまでも私の主観的感想も交えながら)ここに記していきたいと思います。

日本 対 モロッコ | サッカー男子

ロンドンオリンピック男子サッカー 1次リーグ D組 日本代表の第2戦「日本対モロッコ戦」の結果

ロンドンオリンピック男子サッカー1次リーグ、D組の日本代表の第2戦、日本対モロッコ戦は、日本時間の7月30日(日)未明に英国のニューカッスル(セントジェームズパーク)で行われました。

日本代表は、スペイン戦で左足首を捻挫したDF酒井宏樹に代わってDF酒井高徳がオリンピック初先発し、そのまま右サイドバックに入りました。

ラマダンでダマルと思われたモロッコは、開始早々の前半6分、日本のディフェンスラインの背後に通した一発のスルーパスを受けたアムラバトが、ペナルティーエリア内に入ります。DF吉田麻也が後方からプレッシャーをかけ、アムラバトはコントロールミス、何とかノーファウルでいきなりのピンチをしのぎましたが、いきなりヒヤリとする場面でした。

日本は前半9分に、相手陣内でのMF東慶悟のプレッシャーによってこぼれた球を、FW永井謙佑がそのまま持ち込み、右足でミドルシュートを放ちますが、ゴールキーパーの正面を突きゴールならず。
12分には、MF清武弘嗣のアーリークロスに、ゴール前の永井が飛び込みましたが、シュートは枠を外れました。

その後、日本のプレスをかわし、素早く前線にボールを送るモロッコの攻めに、最終ラインが次第に下がり、中盤にスペースを与える悪循環に陥った日本は、相手に主導権を握られる時間が続きました。
前半18分に、モロッコの右コーナーキックからDFアベルーヌがヘディングで落とし、こぼれ球をアムラバトがシュート。ゴール前の決定的な場面でしたが酒井高が体を張って防ぎ、失点を何とかのがれます。
22分にも左サイドバックの徳永が振り切られ、シュートを打たれますが、相手のキックは枠に飛ばず、ほっとさせる場面がありました。

攻撃に転じられず、守りの時間が続いていた日本でしたが、少しずつ落ち着きを取り戻します。
前半26分、DF徳永悠平からパスを受けた清武のミドルシュートは枠を大きく外れます。
33分には、大津が粘って獲得した左コーナーキック。
37分には、深い位置で粘ってボールを受けた清武のパスから、大津が泥臭く右足のミドルシュートを狙う。42分には、扇原の右コーナーキックに合わせたDF鈴木大輔のヘディングシュート。これはライン際で相手ゴールキーパーに捕球されるという惜しいシュート。
44分には、清武の左コーナーキックからニアサイドにフリーで走り込んだ吉田が頭でゴールを脅かすが枠をとらえ切れず。

徐々にリズムを引き戻した日本代表でしたが、結局0-0で前半を終了しました。


日本対モロッコ戦でゴールを決めるスピードスター永井

前半を良い形で終えた日本代表でしたが、後半開始からサイドのスペースを広く使ってきたモロッコに押される展開が続きます。

日本は、後半17分、中央をドリブルで上がった永井が、右の清武にパス。清武は中央に流れて左足で枠内へシュートを放ちますが、相手ゴールキーパーの好セーブで得点ならず。
25分には、大津が中央からドリブルシュート。これも相手ゴールキーパーに弾かれます。

残り15分を切った後半33分、大津に替えて投入大津に代えてFW齋藤学を投入し、齋藤は左サイドに入り、永井が1トップに戻りました。すると直後の34分に、清武からの縦パスを永井が1タッチで落とし、駆け上がってきて、このボールを受けたMF山口螢が、相手ゴールキーパーと1対1になります。これはいけるだろうという決定的な右足のシュートは、なんとゴール上へ外れてしまいました。

しかし後半39分、後方からパスを受けた清武が、ハーフウェーライン付近から前方のスペースへ大きく浮き球のパス。空いたスペースに"スピードスター永井"が快足を飛ばして、相手ディフェンダーとゴールキーパーより一歩先にボールに触り(この時、相手ゴールキーパーもゴールを空けて前に出てきました)、右足アウトサイドでダイレクトのループシュート。ボールは緩やかに無人のゴールに吸い込まれ、日本がとうとう均衡を破り、ここに来て1-0とリードを奪いました。

その後、モロッコの攻撃を最後まで耐え切った日本代表が、結果1-0で競り勝ち、スペイン戦(1-0)に続き2連勝で勝ち点を6、D組2位以内が確定し、準々決勝進出を決めました。

モロッコ戦の後の談話で、清武弘嗣は「(中2日で)思ったより体が動かなかったが、(勝てて)よかった」とほっとした表情で話し、FW永井謙佑は「(先制ゴールは)うまく裏をぬけてあわせることができた。非常に良い雰囲気なので頑張っていきたい」と話しました。

日本 対 スウェーデン | なでしこジャパン

ロンドンオリンピックサッカー女子 1次リーグ F組
サッカー女子日本代表 なでしこジャパン 第2戦、「日本対スウェーデン戦」の試合結果

2012年7月28日(コベントリー競技場)ロンドンオリンピックサッカー女子1次リーグ、F組のサッカー日本代表(なでしこジャパン)は、第2戦でスウェーデン(FIFAランキング4位)と対戦しました。

カナダ戦と同じ先発メンバーで挑んだ日本代表(なでしこジャパン)は、前半早々から、守備的ブロックでカウンター狙いのスウェーデンの布陣に対し、相手ゴールに近い位置で攻撃を展開します。

前半13分、沢から宮間とつなぎ最後は大儀見のシュート。22分には、宮間の直接フリーキック。23分には、宮間の右コーナーキック。24分には攻撃参加したDF鮫島がミドルシュートと攻め続けた日本代表(なでしこジャパン)ですが、スウェーデンの堅い守りになかなかゴールを奪えません。

逆に、前半26分と27分には、堅い守りから転じての高さを生かしたスウェーデンの攻撃で、ヤコブセンが立て続けにシュートを放つなど、日本のゴールを脅かします。日本は、DF岩清水がうまく対応して守ります。その後、日本代表(なでしこジャパン)も攻撃をしますが、なかなかスウェーデンの堅い守りを崩せないまま0-0で前半を終了しました。

メンバー交代なしで後半に入った日本代表は、後半2分、川澄が左サイドからドリブルで迫り、右足でシュートを放ちますが、相手ゴールキーパーのリンダールにはじかれます。後半4分には、パスの連動で崩した左サイドからのクロスに、沢がシュートを放ちますがゴールキーパー正面で止められます。

後半7分には、相手選手にゴール近くまで侵入を許し、シュートを打たれますが、熊谷が体を張り、事なきを得ました。

日本は後半14分、沢が右サイドに展開、宮間が持ち込み左足でシュートを放ちますがこれまたゴールの上に外れます。そのプレーの直後、打開策として、沢に代わり田中明(INAC神戸)を入れます。
後半20分には、大儀見がいい形からの右足のシュートを放ちますが、ゴールキーパーに阻まれ得点できません。
サッカー女子「日本対スウェーデン戦」の華麗なるプレー

後半36分には、FW大野に代えてFW岩渕(日テレ)を投入しますが、その後も一進一退の攻防が続き、両者とも決め手を欠いて、結果0-0のまま、スコアレスドローの引き分けでした。

この結果にキャプテン宮間は、「結果はあまり喜べない。全試合勝って金メダルを取りたいのでがっかりです。今日は運が悪かったが、次は得点できると思う。絶対に首位通過したい」とコメントした様に、なでしこの各選手悔しさを隠せない試合後の様子でした。

日本 対 スペイン | サッカー男子

ロンドンオリンピックサッカー男子 1次リーグ D組
サッカー日本代表の初戦「日本対スペイン戦」の試合結果

ロンドンオリンピック男子サッカー1次リーグ、D組の日本代表の初戦、日本対スペイン戦は、グラスゴーのハムデンパークで日本時間の26日午後10時45分に始まりました。

優勝(金メダル)候補のスペインに対しサッカー日本代表は、前半20分あたりまで一進一退の状況を続けていましたが、徐々にスペインにボールを支配されていきました。しかし、ボールポゼッションが高いだけで、スペインの攻撃も決め手を欠き、枠内のシュートはなく決定的なシーンをつくることができないままでしたが、前半25分にはカウンターからマタに鋭いシュートを打たれGK権田が横っ飛びではじくといった危ないシーンも出てきました。
逆に、28分頃から日本代表の攻撃がかみ合いだし、34分、コーナーキックからの扇原の弧を描いたボールにファーサイドにいた大津が倒れながら右足で合わせ、日本が先制しました。

日本対スペイン戦で先取点を決め喜ぶ日本代表の大津

先取点を取って勢いづく日本に対し、パスの連係ミスも出るようになってきたスペインに動揺が見られ始めました。「これは・・・スペインA代表と違って、ピンチに対してもチーム力が弱いかも?そしてこの試合いけるかも?」と思ったのは私だけではないはずです。

42分には、永井がインターセプトでゴール前でボールを奪い、相手と1対1になると、たまらず永井を止めようとユニホームを引っ張るというファールを犯したスペインのイニゴ・マルティネスに一発退場の判定が下り、結果、日本代表は、得点だけでなく人数の上でも有利な状況になりました。
そして1-0のまま前半は終了。

有利な条件の下、日本代表の追加点も見たいし・・・とにかく勝利で終わって欲しいと願いながらの後半。12分に清武、13分には永井が、15分にも再び清武が相次ぎシュートしましたが、惜しくもゴールならず。数的優位に立つ日本が攻め込むシーンが目立ってきました。「早く追加点を取って、勝利を確実にして欲しい」とみなさん思っていたはずです。しかし、日本は決定的なチャンスをなかなか得点に結びつけることができず、残り10分になるとスペインは同点を狙い反撃に出てきました。押されぎみになった日本のゴール前にスペインが攻め入る場面が目立ってましたが、後半も45分が経過し、得点は1-0のまま。
ロスタイムは4分。もうこのまま勝利してくれという願いが届き、日本は最後まで先制点を守りぬき、結果1-0で優勝(金メダル)候補のスペインに勝利。
勝ち点1(引き分け)が精一杯だろうと思われたこの試合で、貴重な勝ち点3を獲得しました。

試合後、大津は「絶対に初戦は勝ちたい、とう気持ちがあったので、良かったです」と話しました。

日本 対 カナダ | なでしこジャパン

ロンドンオリンピックサッカー女子 1次リーグ F組
サッカー女子日本代表 なでしこジャパン の初戦、「日本対カナダ戦」の試合結果

2012年7月25日(日本時間26日)開会式に先立ってロンドンオリンピックサッカー女子の1次リーグは開幕しました。
英国のコベントリー競技場で、F組のサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は、この大会の初戦をカナダと行い、2-1で逃げ切り、幸先良く白星発進しました。

大会初戦の独特の緊張感が漂い、開始から両チームとも動きが硬く感じられたこの試合、どちらかと言えば、押されぎみのサッカー女子日本代表(なでしこ)は、前半33分、左サイドのMF沢が、ペナルティーエリア内の左に走り込んだFW大野へ浮き球のパス。大野は相手ディフェンダーを背負いながらもボールをキープし、同じ左サイドから大野の後ろに走り込むFW川澄を待って絶妙なヒールパス。これを受けた川澄は、落ち着いて右足でシュート。カーブのかかったシュートは、ゴール右サイドへ突き刺さり先制ゴールとなりました。
勢いに乗るサッカー女子日本代表(なでしこ)は前半44分、左サイドDF鮫島のゴール前に入れたクロスに、相手ゴールキーパーのマクロードが飛び出し、激しい空中戦の中、最後はMF宮間が頭で合わせて無人のゴールへ。2点目のゴールとなりました。

日本対カナダ戦で追加点を決め喜ぶなでしこの宮間

このまま日本2-0カナダで前半は終了しました。

後半が始まり、開始早々から攻勢に出るサッカー女子日本代表(なでしこ)でしたが、後半10分、右サイドでDF鮫島が相手DFウィルキンソンにボールを奪われ、そのままオーバーラップされます。ウィルキンソンのグラウンダーのクロスを、ゴール前に走り込んだタンクレディに決められ失点。一瞬のスキを突かれた形での失点でした。

カナダに許したこの試合2本目のシュートで1点差に詰め寄られたサッカー女子日本代表(なでしこ)でしたが、結局1点のリードを全員で守りきり、2-1で1次リーグの初戦を白星でスタートしました。
この試合、カナダの注目選手、突破力とスピードのあるFWシンクレアを上手くマークし、仕事をさせなかった事が、なでしこの勝利に繋がりました。

1次リーグの第2戦、日本は28日にコベントリーでスウェーデンと対戦します。

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